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カプロラクタムプラント向け特殊キャンドモータポンプの国産化を実現 2015-03-17

  カプロラクタムはナイロン6の原料として多くの需要があり、また、エンジニアリングプラスチックやフィルムなど樹脂用途などにも幅広く応用されています。近年、化学工業業界において、このカプロラクタムの市場ニーズは益々大きくなっています。しかし、カプロラクタムの生産ラインに使われている特殊ポンプ(耐腐食性材質、高耐圧、耐摩耗性、耐高温)は、これまで輸入品に頼っていました。大連帝国はこの特殊ポンプの国産化を目指し多くの資源を投入し開発を進めてまいりました。その結果、特殊キャンドモータポンプの開発を無事に成功させ、その後の市場での実運転にも問題が無いことを確認致しました。現在は既に国内いくつかの大手化工企業のカプロラクタム生産ラインにこの特殊ポンプを納入し、順調に運転が行われています。

  

カプロラクタム用キャンドモータポンプのメインポンプ : 材質AlloyC276 ・設計圧力※8.0MPa

・最大温度170℃   (注意)※最大設計圧力は35 MPaまで対応製作可能です。

 設計したカプロラクタムプラント向けキャンドモータポンプは、メインポンプの他にスラリー対策のためのPIDユニット(後部注液ユニット)も付帯装置として設計販売しています。また、国産化に成功した当該機は、国の技術検証レビューにも合格しました。輸送する媒質の摩耗性、腐蝕性に対して特殊な設計を採用し、取扱液による接液部品の耐摩耗性と耐蝕性を十分に考慮しています。大連帝国は日本帝国電機本社のPIDユニットを中国市場向けに改良し、微小流量調整弁と圧差変換器を用いてより圧差の精確な制御を実現しました。客先システムの反応槽内部の圧力とポンプのフラッシングの圧力が自動的に調整できるようにし、プラント装置の安全性と高効率の運転を確保できました。

微小流量調整弁

 

圧差変換器


  PIDユニットは客先のDCSシステム(中央制御システム)に繋がっており、コンピュータにより遠距離でアナログ信号の輸出を実現できます。DCSシステムはカプロラクタムプラントシステム、キャンドモータポンプのメインポンプシステム及びPIDユニットの自動制御を実現しました。また、予備機を含めた2台のメインポンプは自動的に切り替えることができ、生産ラインを止めずに長期連続運転を確保、お客様に最大限のご満足をしていただけるように設計されています。

国産化した先進的なPIDユニット

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